最近は帰省のたびに墓参りに出かけている。

昨年までは、せいぜい年に1回行く程度だったが、今年に入ってすでに3〜4回は出かけている。

恥ずかしながら、オカンとともに出かけるというのがお決まりになっている。

行くたびに、不思議と心がニュートラルになる。

趣味とまでは言わないまでも、すっかりハマってしまっている。

 

つい先日も墓参りに出かけてきた。

今回は、いつもと異なり、親父と甥っ子が一緒という異例の顔ぶれ。

親父との墓参りは、10代の頃以来のような気がするし、高校1年になった甥っ子とは、7年ぶり再会ということもあって、とても不思議な感覚に浸りながら、親父の運転する車で出かけた。

片道20分程度の隣の町の小さなお寺に大野家の墓がある。

お寺に到着すると、打合せをしたわけでもないのに、墓周辺の掃除をする担当と水汲み担当に自然と分かれ、それぞれが作業を始めるところから始まる。

ちなみに、自分は幼い頃から決まって水汲みを担当している。

ひと通りの準備が整ったら、ひとりずつ順番にバケツの水を墓石にかける。

墓石の隅々までたっぷり水で潤していくという行程がとても好きだったりする。

何となくではあるが、普段の東京生活で錆び付いた自分の身と心を清めるという風に位置づけている。

そして、最後に手を合わせ、日頃の感謝の気持ちを伝えることにしている。

  

墓参りを終えて、そのまま家に直帰するのかと思ったら、この日は珍しく、親父の誘いで三輪明神に出かけることになった。

三輪明神というと、大鳥居が有名な日本有数の神社で、自分にとっても、甥っ子にとっても、幼い頃に親父とよく足を運んだ思い出の場所である。

無口で無愛想な親父なりにちょっとした気遣いしてくれたのかと思うと、なんか愉快な気持ちになった。

駐車場に到着すると、またとない機会だろうから、3人で記念写真でも撮ろうと意気込み、iPadを片手に車を降りて、最低限の会話を交わしながら参道を進んで行った。

久しく親父と一緒に写真を撮るようなことはしてきておらず、何度か撮影スポットがあったにも関わらず、「3人で撮ろう」の一言が照れ臭くて言い出すことができず、気づいた時には駐車場に戻ってきていた。

唯一、親父と甥っ子が仲良く歩く後ろ姿だけは写真におさめることができた。

おじいちゃんと孫のツーショット。

目的を果たすことはできなかったが、ほのぼのとするイイ絵になっているし、次回また3人で来る理由ができたので、これはこれで良かったのだろう。

最近では、墓参り代行サービスといったものもあるらしい。

いろんな形があってよいのだろうが、草むしりをしたり、お水やお花を取り替えたり、手を合わせたり・・といったこと以上に、代行では片付けられない、もっと奥深いものがあるような気もしたりするが、そんな余計なことなど考えずに、これからもゆったり静かに手を合わせ続けていこうと思う。