今日、歯医者に行ってきた。

 

自分が自ら歯医者に足を運ぶ時というのは、歯が半端なく痛くて食生活に支障をきたす、もしくは歯が抜けるか欠けるかのいずれかで、結局差し迫った状況に追い込まれない限りは足を運ばない。

 

アメフトをやってきたせいなのか、痛みに鈍感なうえに、継続する力が欠如していることもあるのだろう。

 

そのおかげもあって、恥ずかしいくらいに、奥歯がボロボロだったりする。

 

アメフトでブロックする時に奥歯を強く噛み締めるあまり、すり減ってしまったと言えれば、カッコイイのだろうが・・・。

 

どのくらいボロボロかと言うと、基本オープンスタンスの自分ではあるが、冗談でも、人様に大きな口を開けて、奥歯をお見せすることができない・・それくらい深刻でかつ見窄らしい状態にある。

 

それもそのはずで、毎回緊急事態が起きて、歯医者に駆け込み、応急処置が終わり、痛みが落ち着いてくると、徐々に通院が遠のいていく。

 

だから、肝心な治療には一切着手せぬまま・・を繰り返してきている。

 

そんなことを繰り返すものだから、どこか後ろめたい気持ちからなのか、歯医者を変えては、診察カードだけがたまっていく。

 

コンビニよりも、歯医者の方が多いとよく言うが、自分の場合は、身をもって実感していると同時に、その数の多さに救われているように思う。

 

 

前置きが長くなったが、今回なぜ歯医者に行ったかと言うと・・・

 

2週間くらい前から奥歯が急に痛み出し、持ち前の忍耐力で踏ん張り続けてきたが、今週に入ったくらいからだろうか、アゴを動かすたびに痛みが発するため、恐れを感じ、今日ようやく足を運んだ。

 

毎度のことではあるが、今回こそはちゃんと治療しよう!と意気込み、だいたい職場や自宅から近い歯医者を選ぶが、今回も自宅から徒歩5分もかからない超至近にある歯医者を選んだ。

 

予約時間に出向くと、いつも通りレントゲン撮影する旨が告げられ、撮影が終わると、診察台で一息つき、写真が出来上がりと同時に、先生が登場する。

 

そして、含み笑いをしながら、「今日はどうされましたか?」と事務的に訊ねる。

 

全部わかっているくせに・・と心の中でつぶやきながらも、事細かに事情説明をするも、話半分で流し、本題である、さっき撮影したレントゲン写真をもとにした奥歯の状況説明をしてくれた。

 

全体的な話から入っていき、最終的には根っこしかない部分に話が向けられ、その治療法としての「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」それぞれの概要説明がおこなわれる。これも何度となく聞いてきている。

 

普通はここで話自体は終わり、個々の治療法は随時話し合いながら決めるとして、まずは痛みある部分の治療から進めていきましょう・・となるところが、今日に限ってはふたたび奥歯の状況説明に戻り、深刻な現状とこのまま放置しておくことのリスクについて入念に状況説明がおこなわれた。

 

説明だけでは留まらず、シミュレーション映像のようなものも見せられた。

 

なかば脅迫とも言えるような時間が終わる頃には、すっかり事の事態に怯え、取り返しようのない過去を悔み、これまでの怠慢を猛省している自分がいた。

 

「今回こそは頑張って通院します!」と意思を表明すると、「できるだけ短期間で終わるようにしますから頑張りましょう。」と優しく応じてくださった。

 

痛みある歯の応急処置だけだったこともあるが、10分程度であっけなく治療が終了した。

 

口をゆすいだ後、「ありがとうございました。」と御礼を告げて、診察室の扉を閉めようとした時、ちょうど先生と目が合ったのだが、何ともいえない含み笑いで、「お疲れ様でした!」とだけ言葉を返してくれた。

 

要所要所で浮かべる先生の含み笑いの意味が妙に気になったので、自分なりに考えていると・・・

 

歯医者ではあるけど、歯の状態をじっくりみながら、日常の歯磨きの実態や虫歯の治療に対する姿勢を類推し、どんな人間なのか・・すべてを見透かされているような気がしてきて、何とも言えないくらい恥ずかしくなった。

 

自分の場合で言えば、「不得意なことを継続する力の無さ」なのだろうか。

 

得意・不得意関係なく、何事もしっかり踏ん張って継続できるようになるためにも、今回こそは問題多い奥歯を入念に治療したいと思う。