先日、オービックシーガルズの先輩 池之上さんが勤務する会社の中途入社者の方々に対して、「ビジネスで大切なことはすべてオフェンスラインから学んだ」というタイトルで講演をさせていただいた。

以前ブログにも書いたが、今年3月上旬、社長にお時間をいただき、お会いしたその日に講演の機会を頂くことが決まった。その際、社長から頂戴した言葉はこうだった。

 

「大野さんの人生哲学を思う存分話してあげて欲しい。」

 

初めて受け取る何とも重たい言葉。何を話そうか自分なりに考えに考え抜いた結果、アメリカンフットボール抜きで自身の人生を語ることはできないという結論に至った。

 

長年にわたり、純粋に愛し続けてきたスポーツであり、アメリカンフットボールを通して出会った方々から多くことを教わり、また経験を通して沢山のことを学んだ。そして、学んだことの多くが人生やビジネスといった場面で活かされている。

 

何よりもアメリカンフットボールというスポーツを通して出会った方々から数え切れないほどのご縁を頂いてきている。そのおかげで現在の自分があると言ってもおかしくない。もし、アメリカンフットボールをやってなかったら・・と考える時があるがゾッとすることがある。

 

あとは、今であれば、自身の言葉でめいっぱい話せるという確信があった。正直なところ、20代の頃であれば、アメリカンフットボール以外に取り柄もない自分に対してコンプレックスしかなかったが、今は何ものにも代え難い経験だという胸を張って言える。

 

こんなような考えから、「ビジネスで大切なことはすべてオフェンスラインから学んだ」というタイトルのもと、昨年思いつきで始めたアメフト人生の棚卸しも読み返しながらコンテンツを考えた。

 

ひとつは、自身の紹介も兼ねて、27年間、選手およびコーチとして、アメリカンフットボールというスポーツに取り組んできた軌跡について。

 

日本一になったという美談ではなく、不器用で要領をえない自分だけが語れる、数多くの失敗談とその時々に置かれていた状況や心境、結果どのように乗り越えることができたのかを包み隠すことなく吐露した。

 

もうひとつは、アメリカンフットボールというスポーツから何を学び、人生やビジネスにどう活かしているのか。

 

なかでも、オフェンスラインのポジション特性に焦点を当て、オフェンスラインの持つ役割や機能とビジネスとを関連づけ、マインドやスタンスといった切り口から学んだことを映像も駆使しながら話した。

準備に際しては、今後に向けた新サービスを作るんだ!という気概で、「ビジネスで大切なことはすべてオフェンスラインから学んだ」というタイトルである以上、準備のスポーツとも呼ばれるアメリカンフットボールの試合準備と同様に当日会場に入る瞬間まで入念に準備を続けた。

これまでにないほどの準備をしてきた自負はあるが、それでも少し時間が押してしまい、後半はかなり駆け足になってしまった。駆け足になってしまった結果よりも、いろんな状況を想定し準備したにもかかわらず、適切なタイミングで冷静な判断を下すことができぬまま終わったことが心残りだった。

 

一方で、アンケートに書かれた生の声に目を通しながら、人は経験したことしか自身の言葉で語れないということや考えること・行動することを怠らず、繰り返し努力と工夫を積み上げてきた経験談は人の心に届くということが確認できて、とても勇気づけられた。

今回の講演もアメリカンフットボールから頂戴した大切なご縁。

 

感謝をエネルギーに変えて、もっと自ら考え行動することを繰り返しながら骨太な人間になりたいと強く思った。

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