先日、リクルートシーガルズ時代の先輩に教わった言葉である。

 

先輩もまた当時のヘッドコーチから教わったらしく、選手として一皮むけるキッカケとなった言葉であり、いまも座右の銘として胸に刻み生きていると話してくれた。

 

Raise My Roof

 

限界は自らが勝手に決めているもの。現状に甘んじたり、限界だと決めつけて足を止めるのではなく、常に努力と工夫を続け、自らの限界を引き上げていく・・・

 

きれいにまとめることはできないが、こんなような意味になるのだろうか。

 

NFLやNBAが好きな方であれば、タッチダウンやダンクシュートを決めた選手がこんな風に手のひらを天に向けて上下動している光景を目にしたことがあるのではないだろうか。

 

 

「まだまだ俺はやれるぜー」「俺はこんなもんじゃない!もっと見てくれー!」と全身で表現している。

 

 

先週、オフィスにこもって、新しいサービスについて、あれこれと思考を巡らすものの、肝心なところで煮詰まってしまう・・みたいなことを繰り返していた時に突然ふと頭をよぎった。

 

Raise My Roof

 

ニュアンスだけはしっかり覚えていたが、改めて辞書を引いてみることにした。

 

Googleのトップページを立ち上げ、「レイズ」のスペルの調べるところからはじめ、「raise my roof」と打ち込み検索スタート!

 

すると、最上位に先輩が経営する珈琲焙煎専門店のブログページが立ち上がった。

 

「うわっ!!」

 

先輩が開業4周年の時に、「4周年と座右の銘」というタイトルで、過去のエピソードもまじえながら、「raise my roof」について書かれたものである。

 

先日一緒に飲みながら聞かせていただいた内容がまじまじと書かれている。

 

大きな声では言えないが、この時初めて、先輩がブログを書き綴っておられることを知った。

 

いい機会なので、もうひとつ言い付け加えると、先輩が珈琲焙煎専門店を営んでおられることは前々から知ってはいながら購入を始めたのは数ヶ月前の話だったりする。

 

今更ながら・・と懺悔の念を抱きながらブログを読み進めていくと、珈琲のことはもちろん、焙煎店の経営に関することや先輩の人生観や仕事観まで・・知らないこと尽くめ。

 

知らず知らずのうちに、どんどんページをめくり、すっかり読み入ってしまった。

 

先にも書いた通り、先輩は珈琲焙煎店を営んでおられる。

 

今から10年前に日暮里で開業。それまで15年間は、リクルートに在籍。

 

プレーヤーとして、新規事業の立ち上げから市場開拓営業などを担当されるだけでなく、管理職としてチームマネジメントも経験されてきている。

 

それなりのポジションで、それなりの経験を積んできたのに、なぜ珈琲焙煎店なのか?を訊ねたことがある。

 

それに対して、これまでの延長戦上ではなく、真っ新なフィールドで、自分がどこまでやれるか?を挑戦したかったと話してくれた。

 

そして、先輩にとっての一番の“Raise My Roof”だと話してくれた。

 

そのあと、続けて話してくれた内容がとても共感できる内容で、とても印象に残っている。

 

たしか、こんな内容だったと思う。

 

リクルートに在籍していたこと、リクルートで新しい事業も立ち上げ、管理職も任されていたこと、またリクルートシーガルズでプレーをしていたことや日本一を経験したことなどを話すと、「凄い!」と賞賛してくれることもあった。

 

でも、その「凄い!」という言葉は、自分にかかるのではなく、会社やチームという看板にかかる言葉だと思う。

自分がどれだけできるのか、どこまでできるのかチャレンジしたかった。だから、敢えて異業種・移植種を選んだ。

 

偉そうなことを言えた立場ではないが、開業するのは覚悟あればできることかもしれない。しかし、続けるということは、本当に難しい。

 

難しい一言では片付けられないくらいに難しいものであることは、自分も身にしみて経験してきているのでよく分かる。

 

それと、もうひとつ。先輩は必ず納品書に「嬉しい注文ありがとう!」と一言書き添えてくれる。その「嬉しい注文」という表現が自分はたまらなく好きだ。

 

珈琲の味のことはよく知からない、ど素人の自分ではあるが、こういった細部にこそ、仕事への想いやその人のスタンスが垣間みれるものだと思っている。

 

先程、先輩の経営する珈琲焙煎店のホームページを覗いたら、「只今、ご注文が集中しておりまして、対応が困難になっております。 大変申し訳ございませんが、しばらくの間、ご注文の受付を中止いたします。」と案内されていた。

 

年末の繁忙期なのだろう。

 

珈琲豆の香ばしいかおりと焙煎機の熱気にまみれながら頑張る先輩の姿が想像できる。

 

自分も負けじと、「Raise My Roof!」と叫びながら、自分を鼓舞しながら年末を走り切りたい。